小学生の習い事、おすすめは?費用やメリット、選び方も紹介

自宅ではできない経験をしてもらいたい、さまざまなことを学んでもらいたい。
そんな気持ちから、小学生の子供には習い事をさせようと考える人もいるでしょう。
しかし時間も費用も限られているので、「無駄だった」「結局意味ないな」とは思いたくないですよね。

この記事では、小学生の習い事事情や選び方のほか、おすすめの習い事を紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

小学生の習い事事情

小学生の習い事事情

まずは、費用や習い事の数、メリット・デメリットといった、小学生の習い事に関して気になる点を紹介します。

費用は?

文部科学省による「子供の学習費調査」によると、公立校に通う小学生には、年間247,582円、つまり月々20,600円ほどの学校外活動費をかけている家庭が多いです。
学校外活動費とは習い事の月謝をはじめ、レクリエーションや家庭教師、文化活動など、文字通り学校以外で行う活動にかけている金額のことです。
そのため、必ずしも学校外活動費の全てを習い事の費用として使っているとは言えませんが、家庭によっては数千〜一万円以上の金額を、習い事の費用としていると考えられます。

参考:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査_調査結果の概要

習い事はいくつ?してない人もいる?

小学生の習い事は、一つとは限りません。
7〜9歳の人の35%が二つ、16%が三つ習い事を掛け持ちしているとの調査結果もあるのです。

とはいえ、習い事をしていない小学生ももちろんいます。
7歳なら35%、12歳でも15%の人が習い事をしていないとの調査結果があります。

小学生の放課後は習い事だけでなく、自宅や友達の家で過ごしたり、公園で遊んだりとさまざまな過ごし方ができますよね。
そのため、子供の個性や家族の考え方次第では、習い事はしないという選択肢もありです。

参考:アクトインディ株式会社「2020年 習い事調査

習い事をするメリットは?

小学生の習い事には、自宅や学校ではできない経験ができるほかにも、能力を伸ばすことで自信がつくというメリットがあります。
「自分にはこんなことができる」という自信がつけば、さらに新しいことに挑戦するきっかけになるでしょう。

また、家族や学校の先生以外の大人や、新しい友達と出会うことで世界が広がります。
習い事によっては、協調性や集中力、自身のモチベーションをコントロールする力なども養うことができるでしょう。

習い事にはデメリットもある?

習い事をすれば、当然、その分の自由な時間は減ることになります。
家族や友達と過ごす時間を削らなければならない可能性があるでしょう。
また忙しい分、宿題の時間や睡眠時間が減ってしまうことも考えられます。

家族の目線から見れば、費用がかかるほか、習い事によっては送迎が必要であったり、一緒に練習などに取り組まなければならなかったりすることもあります。

小学生の習い事の選び方・注意点

小学生の習い事の選び方・注意点

ここからは、小学生の習い事の選び方と注意点を紹介します。
「習わせてよかった」と良い結果になるよう、以下の点を考えましょう。

子供自身が興味を持っている?

子供自身が習い事に興味を持っていなければ、意欲的に取り組めません。
大人が「こういう習い事が良いのでは?」「役に立つのでは?」と思っていても、大切なのは本人の気持ちです。

無理なく続けられる?

費用が高すぎる、また時間や場所の都合で通うのが大変だと、習い事は長続きしません。
せっかく本人のモチベーションが上がっていたり、良い結果が出ていたりしていても、続けるのが難しくてはもったいないですよね。
習い始める前に、無理なく続けられるか、さまざまな面から考えておくと良いでしょう。

期待しすぎはNG

習い事を始めたからといって、必ずしも素晴らしい結果が出たり、将来の職業になったりするわけではありません。
過度に期待していると、子供のプレッシャーとなり、楽しく続けられないでしょう。
そのため、必要以上に高い期待をかけるのはおすすめできません。

家族も一緒に向き合う

習い事を始めれば、詳しい人が先生としてつき、さまざまなことを教えてもらえますよね。
しかしだからといって、家族はノータッチで良いとは言えません。
どんなことを習ったのか、楽しいか、次の目標はなにかなどを積極的に聞き、応援している気持ちを伝えるようにしましょう。

小学生におすすめの習い事【スポーツ】

小学生におすすめの習い事【スポーツ】

ここからは、小学生におすすめの習い事を紹介します。
まずは、体を動かすスポーツ系の習い事をピックアップしますよ。

水泳

水泳は、スポーツ系の習い事のなかでも人気が高いですよ。
泳ぐスキルが身に付くだけでなく、体力や免疫力の強化、姿勢が良くなるといった効果が期待できます。
ただし、スポーツである以上怪我のリスクはゼロではありません。
また、プールの水が合わず、肌が弱い子供の場合は注意が必要になることもありますよ。

体操

体操には、ロープやトランポリン、跳び箱、マットなどの道具を使うものや、音楽に合わせて行う新体操、アクロバットな動きを習得できるものなどがあります。
スポーツ系の習い事のなかでも柔軟性アップに効果的です。
小学生以上なら、より高度な技に挑戦していく機会もあるでしょう。
ただし、集中していないと怪我をする可能性がある、教室によっては待ち時間が長いといったこともありますよ。

ダンス

ダンスの習い事は、体力や柔軟性を養えるだけでなく、リズム感や表現力、複数人で踊るものであれば協調性も身につけることができます。
ジャズやヒップホップ、バレエ、フラダンスなどさまざまな種類があるので、気になるものを探してみましょう。
しかし、発表会や衣装の準備は大変と感じる人もいます。
また恥ずかしがり屋な子供には不向きな可能性もあるので、本人の意欲や個性に応じて選びましょう。

球技

サッカーや野球、テニスなどの球技は、小学生の習い事でも定番なのではないでしょうか。
体力や協調性のほか、先輩・後輩の上下関係も身につけやすいでしょう。
バドミントンや卓球、バスケットボール、バレーボールなども人気を集めていますよ。
ただし、ユニフォームやボールといった道具が必要なため月謝以外も費用がかかることや、送迎や応援で家族も時間を使う場合が多いです。

武術

武術は、体力がつく、姿勢が良くなるほか、礼儀や忍耐力、集中力が身に付きやすいといったメリットがあります。
小学生向けの武術の習い事としては、柔道や空手、剣道、合気道などが挙げられるでしょう。
ただし武術で使う道着や道具は、ほかのスポーツのユニフォームや道具と手入れの方法が大きく異なり、選択や保管が大変なこともあります。
また武術はチームプレイでないことがほとんどのため、協調性を身につけたい、みんなでワイワイプレイしたいという人には向かない可能性もありますよ。

小学生におすすめの習い事【学習】

小学生におすすめの習い事【学習】

ここからは、小学生におすすめの習い事のなかでも学校の勉強に役立つもの、学習系を紹介していきます。

英語・英会話

小学校で英語の授業が必修となったので、習い事をしなくても英語の勉強をすることはできます。
しかし、より早く習い始めることで、英語を聞き取りやすく、ネイティブな発音をしやすくなると言われているのです。
また机に向かうのではなく、習い事として楽しく学ぶことで、英語への苦手意識を覚えにくくなるでしょう。

ただし、日本語がしっかりと身についていないうちだと、両方の言語が中途半端になってしまうこともあります。
また、言語はある程度習慣的に身につくものなので、継続することが重要ですよ。

プログラミング

プログラミングは、子供の習い事として近年人気を集めています。
2020年から小学校で必修化したので、より理解を深めるためにも習い事で学んでおくと良いでしょう。
社会に出てからもパソコンを使う機会は多く、将来役立つ習い事と言えます。

ただし、どうしても画面に向かう時間が増えるので、目に負担がかかる可能性があります。
また、ほかの習い事と比べると費用が高い傾向にあります。

そろばん

そろばんの習い事は脳を鍛え、集中力や暗算力がつくというメリットがあります。
計算スピードのアップや計算ミスの減少が期待できるので、算数に興味がある小学生、得意を目指したい小学生にはぴったりでしょう。

ただし、小学校で習う筆算が面倒・苦手になってしまう、拘束時間が長い、下を向き続けるので首に負担がかかるといった声も上がっています。
始める前にこのような点もチェックしておきましょう。

学習塾

より小学校の勉強に役立つ習い事を選びたい場合には、学習塾に通うのもおすすめです。
特に、自宅で勉強する習慣をつけられそうにない、小学校の授業についていけていないといった場合には、中学受験の有無に関わらず検討しても良いでしょう。

ただしもともと勉強嫌いな小学生は、無理に学習塾に入れるとさらに勉強が嫌になってしまうこともあります。
また、受講する科目数が多ければそれだけ時間も費用もかかるので、学習塾に行く目的をよく本人と話し合う、苦手科目だけに絞って通うなどの対策をとりましょう。

通信教育

通信教育は、自宅に届いた教材を使って勉強できる習い事です。
学習塾と異なり通う必要がないので、スマートに時間を使うことができます。
また自宅で勉強する習慣がつきやすい、リラックスして取り組めるというメリットがありますよ。

ただし、自宅で、一人で頑張らなければならないので、子供によっては集中できない、みが入らない可能性も考えられます。
先生がつくわけではないので、分からないところは自分で調べたり、家族でサポートしたりする必要もあるでしょう。
子供自身の性格や、環境に応じて選んでくださいね。

小学生におすすめの習い事【芸術】

小学生におすすめの習い事【芸術】

小学生には、以下のような芸術系の習い事もおすすめです。

音楽

楽器を弾いたり歌を歌ったりする音楽の習い事は、脳や聴覚、感性に良い影響を与えると言われています。

  • ピアノ
  • バイオリン
  • ギター
  • ドラム
  • 合唱
  • 声楽

などが音楽の習い事として挙げられるでしょう。
教室によっては、和楽器やミュージカルを体験できるところもありますよ。

ただし、練習用の楽器や騒音が漏れないようにする環境を用意する必要があります。
また、楽器によっては基本的な演奏方法が難しく、本人の根気や努力も必要となるでしょう。

リトミック

リトミックとは、音楽に合わせて体を動かしたり、歌ったり、即興で演奏したりして、表現力や感性を養う習い事です。
コミュニケーション能力や集中力も養うことができますよ。

ただし、リトミックは「この曲が弾けるようになる」「○級に合格する」など成長を分かりやすく実感できるものではないでしょう。
また短期的に効果を発揮するものではないので、楽しみながら継続することが大切です。

書道

書道の習い事は、きれいな字が身につくほか、集中力を養うことができます。
また小学校にも書道(書写)の授業はあるので、習い事で練習しておくことで自信を持って臨めるようになる、書初めなどの宿題を教室で済ませられるというメリットもあるでしょう。

ただし、書道の上達には個人差があり、なかなか上手にならない人もいます。
また墨汁で服を汚すこともあるので、家族は洗濯が大変というケースもあることを覚えておきましょう。

絵画

お絵描きが好きな小学生なら、絵画の習い事はとても楽しいものとなるでしょう。
表現力を養うことができ、絵を描くことは年齢に関係なく楽しみやすいので、一生の趣味になる可能性があります。

ただし、絵を描くのは自宅で、特別な道具を用意しなくてもできることです。
また小学生向けの絵画教室は自由に描かせる方針のところも多く、短期的に絵が上達する、技術が身につくといった効果は実感しにくいこともありますよ。

小学生は、本人に合う習い事を楽しくやってみよう!

小学生には習い事をしてない人もいますが、いくつかの習い事をしている人も少なくありません。
費用がかかったり、送迎などのサポートが必要になったりしますが、小学生の習い事にはさまざまなメリットがあるので、本人に興味があるなら検討してみてはいかがでしょうか。
今回の記事を参考に、興味がある習い事、合いそうな習い事はなにか、考えてみてくださいね。

小学生がさまざまな学びを得るには、読書もおすすめです。
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