小学生のスマホ所持率は?いつから持たせる?
小学生で本人専用のスマホを持っている人の割合は、低学年なら10〜20%ほど、高学年になるとどんどん増加し、6年生では50%を超えるとの調査結果があります。
このことから、小学生でも高学年になれば半数の子供が、早ければ低学年の頃からスマホを所持していると考えられるでしょう。
小学生にスマホを持たせる理由・メリット
小学生がスマホを持つことで、どんなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、小学生にスマホを持たせると良い理由を考えていきます。
家族や友達と連絡できる
スマホを持っていれば、習い事や塾、お出かけなどで外出していても、簡単に家族と連絡が取れます。また子供が自宅に、両親が仕事に出ているケースでも連絡が取りやすいですよね。
さらに友達もスマホを持っていれば、遊びの約束などを簡単にすることができるでしょう。
位置情報を把握できる
スマホのGPS機能を使えば、家族は子供の居場所をすぐに確認できます。
たとえば帰りが遅いときなど、今どこにいるのか、家に向かっているのかが分かれば、安心できるのではないでしょうか。
勉強に使える
スマホは疑問点を検索エンジンで調べたり、解説動画を見たりすることで、勉強に使うこともできます。
勉強のサポートや、スケジュール管理ができるアプリも充実しており、これらを駆使することで勉強の幅が広がる可能性もありますよ。
ネットリテラシーを学べる
ネットリテラシーとは、ネット上の情報をきちんと理解し、適切に使う能力のことです。
小学生のうちからスマホを使い、ネットに触れることで、ネットリテラシーについてより早く学べるというメリットもあります。
小学生にスマホを持たせるとデメリットもある
ここまで小学生にスマホを持たせるメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
後悔しないよう、以下のデメリットも考慮してみてくださいね。
料金がかかる
小学生にスマホを持たせれば、その分の料金がかかるのは当然のことです。
また、家族が知らないうちにスマホアプリなどに課金して、想定以上の料金になるケースもあります。
子供が行った課金でも返金されず、高額な支払いが発生するトラブルが起こっているため、設定や家族でのルール作りなどをきちんと行う必要があるでしょう。
生活習慣の乱れ
スマホを入手すると、ついゲームや友達とのやり取りに夢中になり、夜更かしをしてしまう小学生もいます。
すると、寝不足で朝起きられない、視力が落ちるなどさまざまな点に影響が出ると考えられます。
スマホがなくては落ち着いて生活できない「スマホ依存」になる可能性もあるため、注意が必要です。
成績が下がる
スマホは勉強に使えるものの、遊びにばかり使っていれば当然成績が下がってしまいます。
また生活習慣から来る寝不足で授業に集中できなくなることもあるので、スマホの使い方や時間帯をあらかじめ決めておくことをおすすめします。
いじめ
スマホではコミュニケーションをとるのに便利なアプリや、さまざまな人とつながれるSNSを使うことができますよね。
これらは友達や趣味仲間を楽しくやりとりをするのに役立つ一方、いじめの場になることもあるのです。
また、このようなネット上のいじめは外部から認識しにくく、家族や学校の先生がなかなか気づかないという特徴があります。
スマホを持つ際は、いじめの被害者・加害者にならないよう注意する必要もあるでしょう。
個人情報流出の恐れがある
スマホを持つと、違法なアプリに登録したり、SNSに個人名や写真をさらしたりすることで、個人情報が流出する恐れもあります。
大人であれば怪しいアプリを判別したり、SNSに書き込むべきでない情報を選別したりできても、小学生にはそれが難しいこともあるのです。
このような点からも、小学生がスマホを持つ際は使い方のルール作りが大切と言えるでしょう。
危険なサイト・人物と出会うことも
小学生でもスマホを持てば、ネット上にある有害なサイトにアクセスできてしまいます。
また、SNSで悪意のある人物と出会ってしまう可能性もあるでしょう。
このようなリスクも、スマホを持つ前にしっかりと認識しておくことが重要です。
小学生のスマホ、安全に使うには?
紹介した通り、小学生のスマホ所持にはメリットとデメリットの両方があります。
ここからは、小学生が安全にスマホを使うためにはどうすれば良いか、具体的に紹介します。
ルールを決める
小学生がスマホを安全に使うには、以下のようなルールを家族で決めておくと良いでしょう。
- スマホを使うのは、○時〜○時まで
- 勉強中、食事中、歩いているとき、自転車に乗っているときはスマホを触らない
- 課金はしない
- 個人情報が特定できることをネットに上げない
- 人の悪口を書かない
- 面識のない人と連絡先を交換しない
- アプリをダウンロードするときは家族に相談する
このほか、「スマホを自室に持ち込まない」と使用場所を決めたり、「ゲームをする前に宿題を終わらせる」とタイミングを決めたりする家庭も見られます。
しっかりと話し合い、スマホを持つ小学生と家族が納得できるルールを考えてみてくださいね。
安全のための設定・サービスを利用する
スマホには、安全性を高められる設定やサービスがあります。
たとえば、ペアレンタルコントロール機能を使うと、利用時間や有害サイトの閲覧、アプリのダウンロードなどを保護者のスマホから制限することができます。
また、フィルタリングサービスも不適切なサイトの閲覧・アプリの利用を制限することができます。
フィルタリングサービスは18歳未満の人用の携帯電話契約の際、利用が義務付けられられているため、有効活用しましょう。
参考:総務省「フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)をご存じですか?」
小学生のスマホの選び方
最後に、小学生用のスマホを選ぶ際のポイントを紹介します。
機能
小学生のスマホを購入するときは、まず、安全に使うための機能が搭載されているかどうかをチェックしましょう。
サイトの閲覧やスマホの使用時間を制限したり、位置情報をチェックしたりできるアプリは多くありますが、スマホそのものにもこれらの機能が搭載されているものがあるのです。
たとえば、iPhoneには不適切なコンテンツを制限したり、通信・アプリの使用時間を制限したりできる「スクリーンタイム」という機能があります。
親子両方のスマホの位置情報を使い、家族の現在地をチェックすることもできますよ。
またAndroidスマホにも近い機能があり、「Digital Wellbeing」を使えば、アプリの使用時間を制限できます。スマホの使用時間のチェックもできますよ。
料金
最新のスマホは、当然端末代金が高くなります。
また、データ容量が大きかったり、動画コンテンツも利用できたりするプランだと、端末代金とは別に月額料金が高くなることも考えられるでしょう。
しかし小学生のスマホには、必ずしも最新の機能や無制限のデータ容量が必要とは限りません。
中学生、高校生と成長するにつれ機種やプランを変更する機会もあるため、今は本当に必要な機能を搭載したものを選ぶことで、料金を抑えましょう。
すでに家族内で同じキャリアのスマホを使っているのであれば、同キャリアのスマホで家族割の適用を狙うのもおすすめです。
小学生のスマホ、家族でよく話し合って安全に使おう!
小学生のスマホ所持率は高学年になるほど上がっていき、6年生になると半数の人が自分のスマホを持っています。
スマホには家族と連絡が取りやすくなる、学びがあるといったメリットがあるものの、さまざまなデメリットやリスクも考えられ、持たせるのが心配になることもあるでしょう。
小学生が安全にスマホを使うためには、家族で話して使用ルールを決めたり、安全性を高めるアプリやサービスを活用したりするのがおすすめです。
今回の記事を参考に、小学生のスマホデビューについて検討してみてくださいね。