てるてる坊主の由来
てるてる坊主の由来は、いくつかの説があります。
昔、中国のとある地域では雨が長く続いて、人々が困っていました。
そんなとき掃晴娘という女性が、雨を降らせている龍のお嫁さんになると、雨が止みました。
それ以来、掃晴娘をイメージした人形を吊るすようになったのが、てるてる坊主の由来という説です。
昔、雨が続いて困っていた殿様が、有名なお坊さんにお経で雨を止ませてほしいと頼みました。
しかし雨は止まず、怒った殿様はお坊さんの首をはね、白い布で包んで吊るしてしまいます。
すると雨が止んだというお話です。
童謡「てるてる坊主」の歌詞には、お坊さんのお話が描かれていますよ。
てるてる坊主の作り方
てるてる坊主は、ティッシュで簡単に作れます。
用意するものは、以下の通りです。
・ティッシュ…3枚
・輪ゴム…1本
・セロハンテープ…少し
・紐…好みの長さ
① テッシュ2枚を丸める
② 1のティッシュを、残りのティッシュで包む
③ 輪ゴムで首を留める
④ 輪ゴムに紐を通し、吊るしたい長さに調整する
⑤ セロハンテープでてるてる坊主の後頭部に紐を固定する
吊るす用の紐は長めに用意して、輪っかにしておくといろいろなところに引っかけやすいですよ。
かわいくしたいときは、首を輪ゴムで留めてからリボンを巻いても良いでしょう。
てるてる坊主の顔を描くタイミング
てるてる坊主の作り方を紹介しましたが、「顔は描かないの?」と思った人もいるかもしれません。
しかし、てるてる坊主は、顔を描かずに吊るすのが正式なのです。
先に顔を描いてしまうと、雨が降ると言われています。
最初に紹介したように、てるてる坊主は昔からあるおまじないの一つです。
昔はサインペンなどがないので、てるてる坊主に顔を描くなら筆と墨を使うことになりますよね。
墨は現代のペンのインクよりずっとさらさらしていて、にじみやすいです。
そのため吊るす前にてるてる坊主の顔を描くと、涙を流したような顔になってしまうので、雨をもたらすと言われています。
てるてる坊主に顔を描くのは、吊るしたあと晴れてからにしましょう。
てるてる坊主の効果的な吊るし方
てるてる坊主が完成したら、すぐに吊るしたくなりますよね。
しかし、もし晴れてほしい日が明日ではないときは、吊るすのは少し待ちましょう。
てるてる坊主を吊るすのは、晴れてほしい日とその前日がベストだと言われています。
よりお日様に近い、南の窓辺に吊るすと良いでしょう。
晴れてほしい日に本当に晴れたら、顔を描いてあげて、「ありがとう」の気持ちとともに小さな箱や紙袋に入れて捨ててください。
もし雨が降ったら、顔は描かずに、やはり小さな箱や紙袋に入れて捨てましょう。
てるてる坊主でやってはいけないこと
晴れてほしくててるてる坊主を作っても、やってはいけないことをすると逆効果になってしまうことがあります。
・逆さまに吊るす
・黒い布や紙で作る
これらはてるてる坊主と逆の効果を持つふれふれ坊主、あめあめ坊主の作り方に通じるのです。
先ほど紹介した「吊るす前に顔を描かない」に加えて、これらも注意してくださいね。
てるてる坊主で晴天祈願!
てるてる坊主は晴れを祈願するおまじないで、ティッシュを使った簡単な作り方で用意することができます。
ただし、吊るす前に顔を描いたり、逆さまに吊るしたりすると逆効果になるので、注意が必要です。
明日晴れてほしいというときは、今回の記事を参考に、てるてる坊主を作ってみましょう!